Briançon

去年(2003年)のフランスは異常高温で、万年雪、氷河を抱く峰々をすぐ近くに望む
ここ Briançon 周辺も暑く、毎日というほど夕立、雷雨にみまわれたけど、
今年は比較的安定した天気が続いた。
ちょっとしたハプニングがあって十二分に登れたわけではなかったが、
Direct Man も去年どうしようもなかったルートを登れたし、
いろいろな収穫あり。





Super Crick 7b


Briançon の東、街をすぐそこに見下ろすエリア Rocher Gafouille にあるこのルート、去年トップ・ロープでムーブを探るが全くできない部分があり、今夏の目標のひとつ。
Direct Man、「トップ・ロープはかっこ悪い」と宣言して今年は最初からリードでトライ。1日目、それぞれ1時間ほどかけての計3回の執念のトライでムーブを解決。2日目、核心で足がはずれてヒヤッとされられるが、1回目のトライでめでたくレッド・ポイント。

リーチによってムーブは違ってくるが、Direct Man の核心ムーブ、12bはあるのでは。と言うか大人には見えないようなホールドを使ってます。

核心ビデオ


Bossa Nova 7b

Briançon から南に下った Guillestre町の手前にあるMontdauphin Fort のセクター El pouding にあるポケット主体のルート。
去年登ったLe cri du papillon 7a+ の右に位置する。
やはり最初からリードで挑戦。3回目のトライでレッド・ポント。Direct Man の得意系。

他のショット@
他のショットA


La grande illusion 7a+
Briançon の南、駐車場からDurance川に向けて降りたところにあるセクター La Vignette のこのルート、昨年Direct Man がこのルートをトップ・ロープで登り出すとにわかに暗雲立ち込め突風が吹き出し大粒の雨が落ち出したので雷鳴におびえながらヒィヒィ言ってごぼう登りでヌンチャクを回収した曰くつきもの。
で、今年は最初からリードで挑戦したものの「Direct Man がこれを登り出すと突然雷雨が起きる」という曰く(?)どおり、終了点手前の微妙なトラバースのところまで行くと、なぜかまたまた突風と雷雨。見る見るうちにホールドが濡れてしまい、終了点直前で涙の敗退。
後日、きちっとレッド・ポイントしましたが、その時も中間部で足のホールドが欠けて危うく落ちそうになる。その名も「大いなる幻想」というこのルート、なにかあるぞ〜。

他のショット


A la poursuite du temps 7a

Briançon の南、Durance川に西方から合流する Freissinières渓谷には、その名の通りの La Grande Falaise という巨大な壁があるが、それを対岸に見るこじんまりとしたセクター Bec de l'Ase にあるエッジーなルート。
下から見てホールド、スタンスが一目瞭然というルートではないので、ついつい未知のムーブに対して不安に陥りやすいですが、なんとかそれに耐えて見事一撃。


Le bruit et l'odeur 7a
Briançon から La Vignette に行く途中、右手の山腹に位置する Bouchier というセクターにあるルート。
かかりのいいホールドが続く、まったく癖のない素直なルートです。Direct Man、当然のごとく一撃。
このセクター、比較的新しくからか、そもそもはがれ易い岩なのか、要注意。


Les miches de tonton 7a

Super Crick と同じエリア Rocher Gafouille にあるこのルート、最後の横蹴上がりが見ものです。それまでも岩自体が左下がりの層状になっているので、左下がりや右下がり斜めのホールドが多く、時にはそれらをアンダーに使ったりと変化のあるムーブが続きます。
Direct Man、「次のホールドが見えん」と悪態をつきながら、最後の横蹴上がりも落ちるわけにはいかないという勇気(怯え?)でクリアし一撃。


L'heure au pot donne la pêche 7a


Montdauphin Fort のセクター La grotte の一番左端にあるルート。意外と最初のハングの部分で力がはいるけど、あとは特に何があるわけでもない。でも、Direct Man、道路が真下に見えるからか終了点手前で冷静さを失い痛恨のフォール。動揺するとホールドが見えなくなる良い例。


無名 7a+


同じくMontdauphin Fort のセクター La grotte には 7a〜7a+のルートが4本並んでいるが、全て取り付きのかぶりがきつく Direct Man、涙を呑む。傾斜ある部分ではリーチの差がより鮮明にでるのは仕方がないのかも。
写真のルートは、一手だけもうちょっとで届かなかったもの。牛乳たくさん飲んで早く背を伸ばせよな。


Traction avant 6b+


Freissinières渓谷への入り口からDurance川右岸を少し南に行き小さな村を通り過ぎると丘の反対側に忽然と現れる道脇の高さ100メートルほどの岩場 Le Pouit。南向きなので夏に登るエリアではないけど、曇りの日ならOK。昔からあるエリアでホールド、スタンスとも磨かれているけどフィンガリーなルートが多い。

Ailefroide

ボルダーのワールド・カップ(今夏は茂垣敬太と渡辺数馬が出ていた)も開かれる L'Argentière La-Bessée 村から西にのびる谷のどん詰まりにある登山基地。小”上高地”みたいなところ。昔から花崗岩のマルチ・ピッチ(スラブ)のルートを楽しめる場所として知られていたけど、近年真夏のボルダー・エリアとしても人気あり。
最近のクライマー Direct Man の希望でクラッシュ・パッドなるものを買い、我家もいざボルダーへ。

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