『猫も杓子も(5.12c)』

それぞれの写真、クリックすると大きくなります。

「猫杓」を4つのパートに分けたら、その2つ目のパートの終り。
ここでレスト後、右上がりに登り、核心へ。
左の一連の写真はレッド・ポイント時のもの。

右は前日のトライ時のもの。
左手ポケット、右手カチで、右足つま先で遠くのスタンスを捉える。
右足にキョンを効かせながら(右の腰を壁につけるように)、右手を次のホールドに飛ばす。
ほとんどのクライマーは、そのまま右手を飛ばすが、リーチの足りないD-manは先ず左足を上げる。
次に目の前の壁にある縦のホールド(窪み)を左手で捉える。
左手で体を起こしていくと同時に、今度は左足にキョンを効かせながら体を右にひねる。
右手の保持と、左足のひねりと突っ張りとを利用して、左手を頭上大きめホールドの奥にあるカチに持っていく。

右の写真が途切れているのは、初日のトライ時はまさにこの瞬間にフォールしているので。
*上の4枚の写真を良く見ると右手の位置が変わっていない。と言うことは、左手で縦の窪みを使っての体の起こしが全くできていなかったようだ。やはり「早いとこ、あのエッジを取りたい」という思いに負けていたのでしょう。「ぼよぼよ」「よぼよぼ」にもかつてよくあった失敗です。微妙な時こそ、あせりは禁物。
左手と右手を入れ替え、左手は左上のホールドへ。次に右手はがっしりとした縦ホールドへ。
右手の縦ホールドを使って、最後のヌンチャク(カラビナ)にクリップ。
左手を最終ボルトの右にある縦長のポケットに入れる。

前日のトライの際には右の写真のように左を向いて。レッド・ポイントした時は、左の写真にあるように右足に乗り込むようにしていた。このあたり現場判断で処理したのでしょう。
右手で縦のポケット使って体を上げ、左手で捉えどころはないがフリクションのいいホールドを捉える。
このあたり来たら、もらったも同然。
右手ギャストンで左足を上げる。良く下を見て。
左手をクロス気味にガバへ。これで終り。